ランニングを強くする【心・技・体】:心編

マラソン

心・技・体の土台となる心。

最近では、心のことをメンタルと呼び、メンタルを鍛えることが重要視されています。

ですが、今回この記事ではメンタルトレーニングではなく、別の視点からランナーにとっての心を解説していきます。

大会で良い走りがでたり、良い記録がでたりすると、そこからさらに、ランナーの心の能力が高いと、伸び悩むことが少ないと言われています。

では、なぜ能力が高いと伸び悩むことが少ないのでしょうか、また、心とはランナーにとって、どういった役割があるのでしょうか。

ランナーと心の関係について紹介していきますので、是非、お付き合いください。

参考文献

今回、この記事を書くにあたって、参考にさせていただいた文献を紹介します。

本書では、今回の記事のテーマである、ランニングにおける心・技・体をはじめ、トレーニング方法からフォームの改善と、ランニングにおける各要素が深く解説されております。

ランニングという運動をより深く知りたい方やこれから始めるという方にも、おすすめの一冊となっていますので、興味のある方は是非とも、読んでみてください。

リンクを張り付けておきます。

【書籍名】

確実に速くなる ランニングの科学

【出版社】

池田書店

【著者】

鈴木 清和

心の能力が高いと成長速度が速い

ランナーの成長速度と密接な関係を持っている心。

この心の能力が低いと成長速度が遅くなり、高いと成長速度が速いと言われています。

ランナーの心の能力

  • 高い → 成長速度が高い
  • 低い → 成長速度が遅い

では、このランナーの成長速度に影響を与える心とは、どういったものを指すのでしょうか。

次節で心について解説していきます。

ランナーにおける心とは

心 = 新しいトレーニングへのチャレンジ精神

ランナーにおける心とは、新しいトレーニングへのチャレンジ精神です。

ランニングを行っていると、どうしても、これまでのトレーニングに固執してしまうものです。

固執した結果、同じトレーニングばかりをしてしまうと、成長速度が遅くなり、妨げになってしまうことも。

では、ランニングにおいて、トレーニングへの固執とは、なぜ起こってしまうのでしょうか。

良い結果がでた時にこそ注意

トレーニングへの固執が起こってしまう理由としては、自身が経験する成功体験が大きく関わってきます。

固執を招いてしまう原因となりうる場面は、2つあります。

以下に、2つの場面を載せています。

トレーニングへの固執が起こる2つの場面

  • ランニングを始めた頃
  • 大会で良い結果が出たとき

では、それぞれの場面をもう少し詳しく説明をしていきます。

場面その1:ランニングを始めた頃

ランニングを始めたばかりの頃は、5キロも走れなかったのに、次第に5キロ、10キロと走れる距離が増えていきます。

距離と比例して、走れる時間も30分間走れるようになったりと、だんだんと増えていきます。

この、距離と時間が増えていくことは、目に見えてはっきりとわかるので、己の成長を、感じることができます。

そして、この成長を実感できたということは、そこには自分を変えようと挑戦したことに対して、成功に導いてくれた日々のトレーニングがあるはずです。

ロング走、LST、様々なトレーニングがありますが、成功体験を得られたトレーニングからは、なかなか離れることができず、固執してしまうものです。

ここに、ランニングを始めた頃にトレーニングへの固執が生まれる理由があります。

場面その2:大会で良い結果を残したとき

次に紹介をするのは、マラソン大会で良い結果が出た時です。

大会に参加するからには、それぞれが目標をたてて挑戦していると思います。

サブ5、サブ4など目標には様々あるでしょうが、決めた目標を達成することは素晴らしいことです。

しかし、この目標達成という成功体験の裏には、トレーニングへの固執が潜んでいます。

察しの良い方は気づいているかもしれませんが、大会で良い結果が生まれ、成功体験からの固執は、前節で紹介した日々のトレーニングからの固執と同じ理論になります。

ここまでのことを要約すると、成功体験が得られたやり方をこだわるあまり、離れることができず、同じ練習を繰り返しがちになってしまうということです。

では、このトレーニングへの固執と成長速度の低下について、もう少し詳しく解説していきます。

トレーニングへの固執 = 成長速度が低下する理由

では、次にトレーニングに固執することが、成長速度の低下に繋がる理由について、説明をしていきます。

この、固執と成長速度低下の関係性を説明するにあたり、キーポイントとなる項目があります。

キーポイントは「ランナーにおける心 = チャレンジ精神」です。

チャレンジ = 可能性を広げることに繋がる

ランニングを始めたばかりの頃のランナーのトレーニングは、毎回一定の距離と時間内でランニングをしている人が多いです。

一定の距離と時間を走れるようになることで、ある程度の成果は得られるでしょうが、そこから、さらにレベルをアップさせるには、新たなトレーニングにチャレンジすることが必要です。

新たなトレーニングが新たな刺激となる

ランニングのトレーニングには、ビルドアップやLSD、インターバル走など、いくつかあります。

ランナーにおすすめ 5つのトレーニング

  • LSD(ロングスローディスタンス)
  • インターバル走
  • ペース走
  • ビルドアップ走
  • 坂道走

それぞれのトレーニングについては、別の記事で詳しく説明していきます。

これらの新しいトレーニングに挑戦することは、スタミナや筋持久力の強化の他に、体への新しい刺激になります。

そして、体への刺激に加えて、精神面でも、新しいトレーニングの新鮮さから、良い刺激となるので、よりランニングを楽しめるようになるでしょう。

さいごに

新たな可能性を広げるために、チャレンジすることが大切であると説明してきましたが、注意点もあります。

それは、ただ挑戦すれば良いというわけではないということです。

新しいトレーニングには、相当な負荷が体にきます。負荷に耐えられなければ、怪我をしてしまいます。挑戦をするには、その負荷に耐えれるだけの体が必要なのです。

一定のトレーニングを行うことを悪いと言っているわけではありません。一定のトレーニングを行うことで、基礎体力が身に付きます。

しっかりとした基礎体力を身に着けて、無理のない範囲で、新たなトレーニングに挑戦するようにしましょう。

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