0ヶ月~5歳までを年齢別に分けて、年齢における特徴や取り組みたいあそび、あそびを通して身につく力などを紹介をしていきます。
今回、紹介するのは、子供にとって、生きるための基礎となる力を身に着けるための大切な時期と言える乳児時期。
文部科学省が発表している「子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題」においても、この時期は生活リズムの形成であったり、両親や特定の人との関わりを通して愛情をはぐくみ、人への信頼感を育てる大切な時期だと言われています。
さらに、文部科学省の発表によると、子供の成長において、視野を広げ、認識力を高め、自己探求や他者との関わり方を学ぶうえで重要になってくるのが、「発達段階にふさわしい生活や活動を十分に経験すること」だと言われています。
特に子供の成長において不可欠だと言われていることが、身体感覚を伴う多様な経験です。
今回は、乳児期にスポットを当てて、特徴から取り組みたいあそび、あそびを通して身につく力を紹介をしていきます。
乳児期はいつからいつまで?
乳児期とは、児童福祉法で「出生から1歳未満まで」と言われています。
乳児期に必要なものは愛情
乳児期にしっかりと愛されること、大切にされることで、人への信頼感をはぐくむことができます。
信頼感は安心感と、絆の形成による愛情の深まりに繋がります。
この信頼感、安心感、愛情の深まりにより、歩行など行動範囲の広がりへと繋がります。
出生から1歳未満までの成長
首がすわってきたり、ハイハイが出来るようになったりと、行動範囲の拡大と著しい発達をしていく1歳未満の時期。
この時期の成長のポイントと、この時期だからこそ取り組みたい遊びについて説明をしていきます。
0~6ヶ月 成長のポイント
この時期の赤ちゃんは、ねんねの姿勢で過ごすことになります。
まだ自由に体を動かすことはできませんが、感覚は発達していくので、しっかりと備わっていきます。
言葉をかける、触れるなど、大人から積極的な関わり合いをすることで、良い刺激を与えていくことが大切になります。
また、個人差はありますが、3ヶ月~4ケ月頃に首がすわり始め、4ヶ月~6ヶ月頃に寝返りができるようになります。
成長のポイント
- ねんねの姿勢で過ごす
- 言葉をかけるなど、積極的な関わり合いが大切
- 3ヶ月~4ケ月頃、首がすわる ※個人差あり
- 4ケ月~6ヶ月頃、寝返りができる ※個人差あり
赤ちゃんがねんねで過ごすのに、必要不可欠なのがベビーベット。
様々なタイプのものがありますが、本記事で紹介するものはベットの下に物が収納できるようになっているタイプ。
たっぷり収納で、おむつなど、使う頻度が高い物をベットの下に入れておくことができます。
実際、我が家でも使っていますが、すぐ下に収納しておけるのは大変便利です(^^♪
もちろん、安心・安全が1番ですので、大切な赤ちゃんの為にも、様々なベビーベットを見比べてみるのも楽しいですよね。
1日中ベビーベットというのではなく、時にはベビーベットから降ろして遊ばせたいですね。
そんな時にプレイマットがあると、ベビーベットから降ろして遊ぶ時も安心ですね。
他にも様々なプレイマットがありますので、お気に入りを探してみてください。
0ヶ月~6ヶ月の時期に取り組みたい3つの遊び
この頃の赤ちゃんは、体の使い方を覚えたり、五感を刺激させることが大切になってくる時期です。
そんな大切な時期だからこそ、取り組んでほしい遊びの紹介をしていきます。
遊び1:腹ばい
腹ばいをする時のポイントは顔をしっかり上げるように、声をかけてあげたり、おもちゃを置いてみたりしてみましょう。
腹ばいをするタイミングは、2ヶ月頃を目安に機嫌の良いときに少しずつ行うようにしましょう。
ベビーベットから降ろして腹ばいさせたい時にも、プレイマットがあると安心です。
遊び2:見る・触る
冒頭で紹介した、子供の成長に不可欠である、身体体験を通した経験をさせるために色々なものを見せ、安全な物を触らせるようにしましょう。
色や形、様々な感触を経験させるために、ふわふわ、カチカチなど、色々な形状の物を触らせましょう。
また、積極的に声かけをして、言葉も聞かせるようにしましょう。
全てが柔らかいパーツで出来ているので、初めての積み木に最適です。
万が一、顔に当たってしまっても痛くないので、積極的に触らせてみましょう。
遊び3:音を楽しむ
五感を刺激するためにも、様々な音を聞かせるようにしましょう。
家事などの生活音や話し声、歌など、優しい音は赤ちゃんにとって、とても良い刺激になります。
赤ちゃんに音を聞かせると言えばメリーですね。
本記事で紹介しているメリーは、少しお値段が高いですが、内臓されている曲数は子守歌や童謡が20曲、胎内音などの効果音が17種類もあるので、様々な音で赤ちゃんを楽しませてくれます。
さらには、可愛いディズニーのキャラクター達が赤ちゃんの頭上をくるくる回ってくれるので、楽しく見てくれます。
我が家でも使用していますが、くるくる回るキャラクター達を夢中になって見つめる様子は可愛いです(^^♪
床置きもできますし、ベビーベットに着けることもできるので、使用用途がたくさんあるところも嬉しいポイントです。
6ヶ月~12ヶ月 成長のポイント
この時期の赤ちゃんは、体重が出生時から比べて、2倍を超えてきます。
また、体重だけでなく、脳も2倍になるので飛躍的に成長します。
飛躍的な成長により、ハイハイやおすわり、たっちなど、できることが増えていく様子を見ているのは、とても楽しいことです。
手の動きも活発になり、「ママ」、「パパ」など具体的な言葉が出てくるようになります。
赤ちゃんとコミュニケーションをとって親子の絆をはぐくみましょう。
成長のポイント
- 体重、脳が2倍になる
- ハイハイやおすわり、たっちなどが出来るようになる ※個人差あり
- 手の動きも活発になる
- 「ママ」「パパ」など擬態的な言葉が出てくる ※個人差あり
6ヶ月~12ヶ月の時期に取り組みたい3つの遊び
この時期の赤ちゃんは、飛躍的な成長により、出来ることが増えることで、行動範囲が広がります。
赤ちゃんの好奇心を刺激するためにも、取り組んでほしい遊びを紹介します。
遊び1:ハイハイ
ハイハイを楽しむことは、とても重要なことです。
なぜ、重要なことかと言うと、ハイハイは、その後のたっちやおすわりができるようになる前の重要な段階だと言われているからです。
ハイハイを楽しむためのポイントは、赤ちゃんの少し前におもちゃを置く、子供の目線で呼びかけるなどです。
ハイハイができるようになると、赤ちゃんの行動範囲が一気に広がります。
そんな時に活躍してくれるのがジョイントマットです。
プレイマットよりも広い範囲をカバーしてくれるので、行動範囲が広がった赤ちゃんが縦横無尽に行動しても安心です(^^♪
遊び2:いないいないばぁ
この時期はいないいないばぁがとても楽しい時期です。
手やハンドタオル、カーテンなどを使って、色々な物を隠しては「あったー!」と遊ぶと、より楽しいです。
遊び3:ブロック遊び
ブロック遊びは、様々な物を触ることで、指の動きを促すことができます。
色々なものをどんどん触って遊びましょう。
先程、紹介した柔らかい素材で出来た積み木だと当たっても痛くないので、安心して、遊ばせることができます(^^)/
0歳~1歳におすすめ!楽しい体幹あそび
1歳までのこの時期だからこそ、おすすめをしたい体幹あそびがあります。
こどもと一緒に取り組むことで、親子の絆を深めることはもちろん、他にもこどもにとってプラスの効果があります。
また、体幹遊びをする時に、先で紹介したジョイントマットやプレイマットがあると、床がクッションで守られるので、より安心して、遊ぶことができます(^^)/
体幹あそびで養える5つの力
- バランス感覚
- 腹筋・背筋
- 両手両足の動き
- 体幹を保つ力
- 全身の力
体幹あそびをすることで養える力を5点あげましたが、遊び方次第では、これ以上の効果が期待できるようになります。
今回は、5つの力を中心にしながら、0歳~1歳のこどもの成長段階を4~6ヶ月頃、6~9ヶ月頃、10カ月以降の3つに区分けをして、遊び方の紹介をしていきます。
バランス感覚が養える体幹あそび
たっちなどをしていくうえで、体を支えるのに、大切になってくるバランス感覚。
4ヶ月を経過した頃から、あそびを通して養うことができます。
ゆりかごゆらゆら
あそびを始める、おすすめ時期 :4~6ヶ月頃
遊び方
- こどもを横向きに抱っこして、ひじでこどもの首を支え、左右にゆっくり揺らしましょう。
- 動きに合わせ、「ゆ~ら、ゆ~ら」と声をかけると、楽しんで笑顔になってくれます。
遊びのポイント
赤ちゃんは抱っこが大好きです。ママ・パパが笑顔だと、尚更楽しんでくれることでしょう。
さらにママ・パパの温もりを感じることで、安心しながら遊ぶことができます。
親子でラッコ
あそびを始める、おすすめ時期 : 4~6ヶ月頃
遊び方
- ラッコをイメージする。
- 大人が仰向けに寝転び、その上にこどもを腹ばいに寝かせる。
- 腕で抱きかかえるようにしながら、左右にゆらゆら揺れます。
遊びのポイント
ママ・パパの優しい声は子供を安心させる力がありますので、赤ちゃんへの声かけを忘れずに。
腹筋・背筋を養える体幹あそび
ハイハイやたっちするために必要不可欠である腹筋、背筋。
4~6ヶ月頃、6~9ヶ月頃で、それぞれ、おすすめなあそびがあります。
おっきおっき
あそびを始める、おすすめ時期 : 4~6ヶ月頃
遊び方
- 子供を仰向けに寝かせます。
- 大人の親指を子供に握らせ、その手を覆うように持ちます。
- 子供が手に力を入れたら、ゆっくりと起こしましょう。
遊びのポイント
子供が起き上がったときに、ママやパパの笑顔を見せてあげると、喜ぶでしょう。
頭が一緒についてくるように、何回か繰り返しましょう。
バスタオルびゅ~ん
あそびを始める、おすすめ時期 : 6~9ヶ月頃
遊び方
- バスタオルなどを敷き、その上に子供を腹ばいで寝かせます。
- 大人はバスタオルの端を持って、中腰になります。
- バスタオルを引きずりながら、ゆっくりと移動しましょう。
遊びのポイント
最初は子供がびっくりしてしまうかもしれませんが、慣れてくるとタオルの上で、上手にバランスが取れるようになります。
直線の動きだけでなく、カーブも取り入れてみましょう。
両手両足の動きが養える体幹あそび
両手両足の動きを養うことは、今後の成長において、とても大切なことです。
遊びながら、楽しく両手両足の動きを身に着けていきましょう。
穴からまてまて~
あそびをはじめる、おすすめ時期 : 6~9ヶ月頃
遊び方
- ハイハイをしようとしている子供に大人が覆いかぶさります。
- 子供が少し進んだら、「まてまて~」と言いながら追いかけましょう。
遊びのポイント
子供が自分が進むと、ママ・パパがついてくることがわかると、楽しくなって、進んでくれるようになります。
体幹を保つ力が養える体幹あそび
歩いたり、走ったりする行為を持続するために、必要なのが保つ力です。
遊びを通して身に着けることができれば、疲れにくい体を作ることができます。
一本橋わたろ!
あそびを始める、おすすめ時期 : 10ヶ月以降
遊び方
- 一本橋を床に置き、その上を歩いて渡ります。
- 壁際などに置くと、壁に手をついて体を支えることができるので、遊びやすくなります。
- 進む感覚も得られやすくなります。
一本橋の作り方
- 空の牛乳パックに丸めた新聞紙を詰め込む
- 牛乳パックの上部の三角の部分は中へ押し込む
- 子供が歩きやすい幅と長さにガムテープなどでつける
遊びのポイント
この時期の子供はО脚気味であることが多いです。たくさん歩くことで、適正になっていきます。
全身の力を養える体幹あそび
この時期に全身の動かし方を学ぶことは、とても大切なことです。
遊びを通して、全身の体の使い方を教えてあげましょう。
ひっぱりタオル
あそびを始める、おすすめ時期:10ヶ月以降
遊び方
準備するもの
- フェイスタオルなど
- 荷造りひもなど
※準備するものは例として表示しています。ご家庭に他のもので代用できるものがあれば、使用していただいて構いません。
- 荷造りひもにフェイスタオルをかける
- 子供の伸ばした手がタオルの端に届くか、届かないかの位置にぶら下げる
- 子供が体を伸ばして取ろうとするのを応援しましょう
遊びのポイント
子供が幼いうちは、タオルを引きずり下ろすことができれば、大丈夫です。
ジャンプができる子には、促してみても良いです。
まとめ
親子の絆を形成するのに大切な乳児期。
体幹遊びを一緒にすることは、親と子のスキンシップとコミュニケーションがとれて、絆の形成に繋がります。
楽しみことを基本として、是非とも、ご家庭で体幹遊びを試してみてください。
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